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テックバリア

 コンバーティング加工上の留意点

    テックバリアは、プラスチックフィルムの片面にシリカ(ケイ素酸化物)薄膜を蒸着法にてコートしたフィルムであり、非常に優れたガスバリア性を持っています。弊社が独自に開発した技術により優れた加工適性を持っていますが、テックバリア本来のガスバリア性を発揮させるためには以下の点に注意して下さい。

1. 取扱い上の留意点2. ドライラミネート加工3. 押出ラミネート加工
4. 印刷加工5. テックバリアのシリカ面の確認方法6. ガスバリア性について


1. 取扱い上の留意点
a) テックバリアの原反ロールは、アルミ箔、アルミ蒸着フィルム並の丁寧さで取り扱って下さい。
b) テックバリアは防湿包装しています。特に、テックバリアSX、NY、NRは基材がONYであるため、吸湿性があります。従って、高温多湿での保管はさけ、使用直前に開封して下さい。また、加工後は防湿包装して保管して下さい。
c) テックバリアのシリカ面に擦り傷が生じますと、ガスバリア性が低下する場合があります。ドライラミネートでの接着剤塗布工程、グラビア印刷でのインキ塗布工程等に注意して下さい。
d) テックバリアのシリカ膜は、曲げ・引っ張りに対して耐久性があります。測定条件によって変化するため一概にはいえませんが、弊社の評価ではRが1mm以上の曲率の曲げ及び伸びが1%以下の張力であればガスバリア性が低下しないとの結果を得ております。但し、加工中に折れ皺が生じますとガスバリア性が低下する場合がありますので注意して下さい。
e) ラミネート・印刷加工をする場合、テックバリアHX、AX、LX、VX、L、TXR、TX、Tは、基材がPETのため、PETと同じ条件で問題ありません。テックバリアSX、NY、NRは基材がONYですので、加工に際しては10Kg/m程度の張力にて行って下さい。
f) ラミネート時の接着剤については、テックバリア技術資料を参考にし、事前評価により性能をご確認のうえ、使用してください。
 
テックバリアで推奨される接着剤、AC剤等
テックバリアHX、AXに対する推奨接着剤
テックバリアTXRに対する推奨接着剤



2. ドライラミネート加工
a) テックバリアの接着剤として2液型ポリエステル系ウレタン接着剤を推奨します。接着剤のタイプ、条件によって、接着強度に差がでるので、事前の予備検討を行って下さい。
b) テックバリアは、ガスバリア性が極めて良好なため、ラミネート加工における接着剤の残留溶剤、混入した気泡、また接着剤のエージング時に発生する炭酸ガス等のガスが抜けにくく、接着剤層に気泡となって残る場合があります。PE、PP、PET、ONYフィルムと積層する場合は、あまり問題にはなりませんが、テックバリア同士のような、極めてガスバリア性が良好なフィルム同士を積層する場合は、注意して下さい。室温程度の低温で1〜3日予備エージングを行ってから、40℃等の条件で本エージングを行うことによって、上記残留気泡の問題を防止することができます。



3. 押出ラミネート加工
    テックバリアのシリカ面へ押出ラミネート加工を行う場合は、下記の条件を考慮して下さい。条件を選ぶことによって、ガスバリア性、ラミ強度ともに優れたフィルムが得られます。
    (a)押出温度(樹脂温度)、(b) 張力、(c)押出厚み、(d)AC処理
a) 押出温度(樹脂温度)
310℃以下で行って下さい。樹脂温度が310℃を越えると、テックバリアが伸び易くなり充分なガスバリア性能が得られない恐れがあります。低温での加工となりますのでオゾン処理を推奨します。
b) 巻出張力
巻出張力が高いと、テックバリアのシリカ膜が伸ばされ、ガスバリア性能が低下します。ガスバリア性能からみれば、出来る限り張力を低くすることが望ましいのですが、少なくとも、加工時のテックバリアの伸び率が1%以下になるようにして下さい。
c) 押出厚さ
押出樹脂の厚みは薄いほうが、テックバリアに対する熱負荷が少なく、ガスバリア性の低下を少なくできます。20µm程度までの厚みを推奨します。
d) AC処理
テックバリアと押出樹脂との充分なラミネート強度を得るためには、テックバリアのシリカ面にAC処理を行って下さい。




4. 印刷加工
    テックバリアのシリカ面は、濡れ性がよく良好な印刷適性を示しますが、使用する条件によっては、ガスバリア性、ラミネート強度が低下する場合があります。以下の事に注意し、事前に、予備検討を行い、ラミネート強度、ガスバリア性等を確認して下さい。
a) 印刷インクの中では、白インクとパールインクが、ガスバリア性に影響しやすい傾向があります。
b) インクの密着性を向上させるため、各インクメーカーが用意している透明蒸着フィルム用の添加剤の使用を推奨します。
c) 印刷工程において、ガスバリア性が低下した場合、多色刷りの工程の一色目にメジューム印刷を行うことによって、ガスバリア性の低下を少なくすることができます。



5. テックバリアのシリカ面の確認方法

a) テックバリアの製品ラベルに表示していますが、フィルム表面に水滴を滴らし、よく濡れる面がシリカ面です。非シリカ面は水滴が丸くなります。
(TXRを除きます。また、PET以外の基材の製品では、判断が難しいのでご注意下さい。)



6. ガスバリア性について
    テックバリアは優れたガスバリア性を発揮します。
    酸素ガスバリア性はラミネート直後から高く、優れた酸素透過度を示します。
    テックバリアHX、AX、LX、Lは、ラミネート直後から優れた水蒸気ガスバリア性を発揮しますが、他のタイプでは、所定の水蒸気透過度が発現するまで、条件にもよりますが、ラミネート後1〜2週間の調湿が必要ですのでご注意願います。
    紹介している水蒸気透過度は、測定雰囲気下にて2週間調湿後の測定値です。
    特に高い防湿性が必要な用途への採用にあたっては事前に実用評価を実施してください。



以上の条件に注意して加工して下さい。但し、条件は、加工設備によって異なる場合がありますので、予備テストを行った上で条件を選定してください。




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